「日の名残り」
- 作者: カズオイシグロ,Kazuo Ishiguro,土屋政雄
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2001/05/01
- メディア: 文庫
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「わたしを・・」は設定が衝撃的だったが、この作品は淡々と過去を回顧する語り口の中、じわじわ切なさが湧く。
人物のこころのひだの描き方はやはり秀逸と思う。
失われゆく伝統的なグレイトブリテン。
気品高い名家とその屋敷に忠誠をつくし、執事としてプライベートを捨て、哲学をもって生きた主人公。
戦前戦後、その雇主の興亡。
日の名残りというタイトルもじんわりくるな。
3連休、何もせずに過ぎてしまいそうだったが、本が読めてよかった〜。